お盆ムードもすっかり過ぎた８月19日、

ここのところ雨模様の日が続き、梅雨時期のようです。

世間はいまだコロナウイルス感染患者の増加、ワクチン接種率や病棟の確保の困難さ等・・・オリンピックが開催されていた事もすっかり過去になり、日々の重苦しいニュースが続く日常となりました。

８月になると、太平洋戦争の広島・長崎への原子爆弾投下や玉音放送による終戦記念日など、世界大戦関連の番組が増えます。が、今30代の我々が小学生だった90年代頃までに比べると、ずっと少なくなったように思います。

「ほたるの墓」あたりが金曜ロードショー等で必ず放映していたものですが・・・　　小学生ぐらいの年齢にはなかなかにショッキングなので、世論の声に併せて控えているんでしょうか。

年々戦争体験世代が少なくなる中で、映画でもドラマでも、義務教育以外で戦争の歴史を知る機会が無くなる事は残念なように思います。

僕の母方の祖父は今80代ですが、徴兵に取られる前に終戦になったと聞きました。　予定では1946年以降に本格的な本土上陸戦闘が始まり、ソ連の介入で日本が南北に分断統治される可能性もあったそうだったので、

あの時戦争終結がなければ僕はこの世にいなかったかもしれないし、今暮らしている全ての人々の生活基盤も違ったものだったかもしれません。

日本の歴史上では玉音放送のあった8月15日が終戦日と多くに認識されていますが、終戦協定が結ばれたのは翌月の9月2日です。

戦争継続派の妨害行為に遭わないよう、米軍の戦艦の甲板上で調停にサインしたそうですね。

当時の時系列はこうです。

【８月１０日】天皇が連合国によるポツダム宣言の受諾を決断した日
【８月１４日】天皇が終戦の詔書に署名した日
【８月１５日】天皇が朗読した終戦の詔書がラジオで放送された日
【８月１６日】大本営が全軍に休戦命令を出した日
【９月２日】戦艦ミズーリ号上で日本政府代表らが降伏文書に署名し、天皇による降伏詔書が発表された日

8月15日ばかりがフォーカスされ、この事実はあまり世間に浸透していないように思えます。

天皇陛が敗戦を宣言した衝撃と、日本古来の祖先を祭るお盆時期に重ねた8月15日が最も国民の印象に残り、記念日としやすかった・・・という意見もありますが、そんなところで間違いないのではないでしょうか。

ともあれ、人類史上もっとも大規模で凄惨な出来事となった第二次大戦及び太平洋戦争を風化させない為にも、この時期少し歴史を紐解いてみる事はとても大切だと思います。

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