家は小さくすればするほど安くなるか?? 回答はこちら
#建物 2020年11月2日(月)
「家は男の城」
と言われ、大きな家に立派な庭、頑丈なガレージ等を造る事がステータスとされていた昭和時代はとうに終わり、
2000年代序盤~現代にかけて、家は必要なだけの大きさで、見た目もサイズもひと昔前よりよりだいぶコンパクトなものが主流になりました。
大人2人・子供2人の4人暮らしなら3LDKあればよく、24~30坪あれば十分な大きさです。
それだけあれば15~18帖のリビングに子供部屋に6帖を2つ、夫婦の主寝室に7.5~9帖、大きめの収納スペースを設けても収まってしまいます。
家づくりを進めるにあたって建築費用に直接響いてくる建築面積は外せない重要なポイントとなります。
よく言われるのが「小さい平屋でいいので安く出来ないか」「少人数で住むので極力小さく、安くしてほしい」というお問合せです。
実は非常に答えづらいものなのですが、結論としては
建築面積を下げていけば建築費用も比例して安くなっていくが、ある一定のラインで下げ止まる。その為、小さくした分だけ際限なく安くなるわけではない
です。
その仕組みを解説すると、
一般的に、大きな家を建てる方が小さな家を建てるよりも本体価格が高くなります。
これは、大きい方が材料費も建築費もかかってくるからであり、至極当然なことです。
しかし、坪単価の場合は延床面積が小さくなると、それに反比例して高くなる傾向にあります。
例えば坪単価60万円の住宅を30坪で建てようと思うと、1,800万円の費用が必要です。
しかし、「これでは予算を超えてしまう」と考えて極端な例ではありますが10坪減らしたところで、60万×10坪=600万円が安くなるかと言われればそうならない事もあります。
家は
大きい方が本体価格は高いけど、1坪あたりの単価は割安
小さい方が本体価格は安いけど、1坪あたりの単価は割高
これが一番わかりやすい!!
単純に延床面積だけを減らしても大幅なコストダウンになるわけではないということが理由です。
住宅の本体価格にはキッチンやお風呂などの設備にかかる費用が大きな割合を占めていて、
延床面積を減らしてもこれらの費用を抑えなければ坪単価は下がりにくいのです。
一般的な設計の住宅ならば30坪の家も20坪の家もキッチンやお風呂の数は変わりません。
そのため、建築費用を安くしようと思ったら延床面積を減らすだけでなく、それ以外の工夫も必要となります。
キッチンいらない、お風呂もバスタブいらない、シャワーだけあればいい・・・というならかなり安くなりますが、そうはいきませんよね( ゚Д゚)
単純に面積が小さいだけでは建材そのものの原価は安く抑えられるでしょうが、それを運搬する車両の台数が変わるわけでも、工程に係るに日数が大幅に短縮されるわけでもありません。
入る職人の数もほぼ同じ、地盤調査にかかる費用も同じ、建築確認申請費用も同じ、上下水道の工事費も同じ、建築中の管理費も同じです。
住宅会社を比較したり、サイズを検討したりする場合は坪単価で比較するのではなく「自分の叶えたい大きさや性能、設備にしたときにどれくらいの費用が必要になるか」で比較することが大切です。
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