知ってビックリ!建築用語が由来の言葉!【その2】
#雑談 2020年7月20日(月)
こんにちは。
ミスターデイクの新築設計を担当しています、「モッチー」こと望月です。
みなさん、普段何気なく使っている言葉が何から由来しているか気にしたことありますか?
その中には、建築の用語が発祥となった言葉もいくつかあるので、紹介していきたいとおもいます。
束の間
ちょっとした時間、わずかな時間の事を「束の間(つかのま)」と言いますよね。
束とは、短い柱のことで、1階の床下で大引(おおびき)を支えたり、屋根の母屋(もや)を支えるため、梁(はり)の上に付けるなどします。
束は弓などの長さを示す単位です。
親指を除いた、指4本分の長さを1束と言います。
尺貫法ですと、平均的に3尺となり、3尺=約9センチメートル程度になります。
ここから転じて、束の間=短い時間となりました。
たたき上げ
下積みから苦労して一人前になることを「たたき上げ」と言いますよね。
テレビドラマでも「たたき上げの刑事」なんて出てきたりします。
この「たたき」、漢字で書くと「叩き」なんですが、もとは「三和土(たたき)」からきているんです。
「三和土」とは、玄関などの靴などを脱がせるスペースやタイル張りやコンクリート張りの土足エリアの事を言います。
昔、コンクリートがなかった時代に土を固めるため、3種類の材料(赤玉や砂利)を混ぜ、塗って叩き固めたことから、その名が付きました。
この叩きが中途半場だと、しっかりと固まらないことから、下積みをし苦労をして一人前になることを「たたき上げ」と言うようになったんです。
羽目(はめ)をはずす
調子に乗って、非常識なことをする様を「羽目をはずす」と言いますよね。
私はどんなに酔っぱらっても、羽目をはずすことはしませんが・・・。
羽目とは、建築の世界では、外壁に小幅の板を張った、仕上げの事をいいます。
この羽目板(はめいた)を外すと、柱などが丸見えになり、見た目を損ねてしまうことから、
調子にのって、大騒ぎをし、成果を台無しにしてしまう。
という意味になったとされています。
皆さんも、あまり羽目を外しすぎないように・・・。
うだつが上がらない
出世がなかなか出来ない、ぱっとしない、生活が良くならないことを、「うだつが上がらない」と言います。
うだつは漢字で書くと「卯建」になります。
現在ではあまり見かけませんが、隣り合った隣家の火事が燃え移らないように作った防火壁の事をいい、屋根を少し持ち上げたものの事を言います。
江戸時代中期頃から、装飾的な意味合いがつよくなり、裕福な人が競うようにして、立派な卯建を立ち上げていきました。
その様子から、ぱっとしない人のことを「うだつが上がらない」というようになったんです。
一尺八寸
次は趣向を変えて。
「一尺八寸」、この漢字は何と読むでしょうか?
「いっしゃくはっすん」ではありませんよ。
ちなみに「一尺二寸五分」でも同じ読み方をします。
正解は・・・。
「かまつか」です。
日本に数件しかいない珍しい苗字なんです。
皆さんも、パソコンでかまつかと打ち、変換してみて下さい。
一尺八寸のかまつかさんは、私が住んでいる山梨県のお隣、静岡県にいるとのことです。
一尺八寸、一尺二寸五分は鎌の柄の長さですが、昔、源平合戦で敗れた平家の落ち武者「かまつか」という侍が、苗字がわかると親族が狙われると考え、鎌の柄の長さをそのまま漢字に当てはめたと言われています。
さいごに
言葉の由来には諸説あるため、今回紹介したものが、全て正しいとは限りません。
皆さんも知っている建築用語が由来の言葉がありましたら、ぜひモッチーに教えて下さい。
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