住宅ローンの繰上返済。期間短縮型と返済額軽減型はどっちがいい?
#住宅ローン 2020年8月15日(土)
こんにちは。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士の村松です。
大きな金額を長い期間で返済する住宅ローン。
早く返すなり、月々の返済金額を減らすなどしてなるべく家計への負担を減らしたいですよね?
そんな時に活用するのが、繰上返済です。
返済の一部を前倒しで払うことによって、月々の返済額や返済期間を減らすことができます。
また、早く払う分利息も減るので、ぜひ活用してもらいたいものです。
今回は、繰上返済について、紹介したいと思います。
【元利均等返済と元金均等返済のメリット・デメリットはコチラ】
繰上返済の種類
繰上返済には、支払い期間を短縮する、「期間短縮型」と月々の支払額を減額する「返済額軽減型」があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらが良いとはいいきれませんので、それぞれのご家庭の経済状況に合わせた支払方法を検討して下さい。
繰上返済は何度でも利用可能で、その都度返済方法も選べます。
期間短縮型
期間短縮型は、繰上返済金額で支払い期間を短縮するタイプです。
上の図のように短縮期間の元金を繰上返済すると、その期間の利息分がなくなります。
支払い総額の利息分が安くなり、借入期間も短くなります。
返済額軽減型
返済額軽減型は繰上返済によって、月々の支払額を軽減するタイプです。
繰上返済分を月々の返済の元金に充てることによって、その利息も軽減されます。
期間短縮型と返済額軽減型で得なのは?
それぞれ元金を繰り上げて返済することにより、その分の利息が減額されますが、同じ時期に同じ額を繰上返済した場合、減額される利息に差がでてきます。
例えば、借入額2,500万円、借入期間35年、金利1%の固定金利で、10年後に200万円を繰上返済したとします。
期間短縮型だと、利息軽減額は約53万円になります。
また、2年11ヶ月の短縮になります。
返済額軽減型を同じ条件で行うと、利息軽減額は約26万円になります。
月々の返済額は、70,571円から63,033円になり、月々7,538円の減額になります。
同じ繰上返済をするのであれば、期間短縮型の方が約27万円も多く減額することができるんです。
繰上返済時に注意すること
繰上返済で住宅ローンの完済を早めようと考えている方も少なくないと思います。
ただし、13年以内に完済をしてしまうと、今度は住宅ローン減税の恩恵を受けれなくなってしまいます。
また、完済しなくても、住宅ローン減税は残額から計算されるため、残額が少なくなると、恩恵が少なくなってしまう可能性もあります。
金融機関ごとに繰上返済の最低金額を定めているので、確認も忘れずにしましょう。
まとめ
・繰上返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2パターンある。
・その都度、「期間短縮型」と「返済額軽減型」を選べる。
・金融機関によっては、返済方法が決められている場合がある。
・「期間短縮型」と「返済額軽減型」では、「期間短縮型」の方が、支払う利息が少なくすむ。
・早く返してしまうと、住宅ローン減税の恩恵が消えてしまう。
住宅ローンは最大35年間の返済に追われるので、なるべく早く返してしまいたいですよね。
「期間短縮型」の方が返済する利息を少なくさせることができるとはいえ、不安定な世の中です。
この先なにが起きるかわからないとなると、「返済額軽減型」で月々の支払いをまずは減らしていくというのもアリだと思います。
それぞれの家庭で、それぞれ環境が違うので一概にどちらが良いとは言えないので、銀行の担当者と相談してみても良いかも知れません。
どちらにせよ、無理のない返済計画をたて、幸せなお家づくりをしてくださいね。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
南アルプス店
〒400-0332 山梨県南アルプス市鏡中條344-1
甲府東店
〒400-0832 山梨県甲府市増坪町167-2
両店舗共通フリーダイヤル 0120-202-696
デイクの家/山梨県のローコスト住宅・新築戸建・注文住宅はお任せ下さい。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★