新築の窓選び~よくある窓の種類とそれぞれの特徴について
#建物 2024年5月10日(金)
窓から明るい光や爽やかな風が入ってくると、お部屋が気持ちの良い空間になりますよね。
眺望や採光性・通気性とも関わる大切な窓ですが、新築ではどんな窓が取付られるのでしょうか。一般的によく使われる窓の種類をおさえておきましょう。
今回は、引き違い窓やすべり出し窓、上げ下げ窓、FIX窓の特徴について分かりやすくまとめてみました。新築住宅をご検討中の方はぜひともご参考ください。
横にスライドして開け閉めする「引き違い窓」
引き違い窓とは、2枚ガラスを左右にスライドして開け閉めするシンプルな窓のことです。日本の家では、圧倒的に「引き違い窓」が多く使われています。
左右に動かしながら途中で止められるため、換気の際の微調整が行いやすいメリットがあります。ほんの数㎝程度だけ開けたい時も、引き違い窓なら可能です。
それに、開き戸タイプの窓と違い、たとえ全開にしても左右にスライドするだけで、開けた扉が邪魔になることもありません。
一般的には引き違い窓と言うと「2枚を並べるタイプ」をイメージしますよね。
でも、
「2枚を2組並べる」
「1枚FIX窓+2枚引き違い窓」
など、複数枚を並べることもできます。
いくつも並べることで、採光や開放感の演出も可能です。
また、掃き出し窓や腰窓の引き違い窓がスタンダードですが、最近の新築では“高窓の引き違い窓”のタイプを空間デザインとして取り入れる方も増えてきました。
カーテンを閉めなくても隣近所からも室内が見えづらく、それでいて「光」も「風」も通してくれる魅力的な窓として注目されています。
山梨のデイクの家でも、新築に高窓をご希望される方も多いです。採光性が良くなり、「お部屋が明るくなった」とお喜びのお言葉もいただいています。
方角や窓の配置バランスなども考え、お客様のご希望に合うようなプランも考えてまいります。窓に関する疑問などがございましたら、ぜひご相談ください。
ハンドル操作で前後に開ける「すべり出し窓」
すべり出し窓は、ハンドルを回して、前や後ろに開ける窓です。縦向きに開閉する「縦すべり出し窓」、横向きに開閉する「横すべり出し窓」の2パターンがあります。
すべり出し窓は、引き違いと違い、ガラスが1枚で済むため省スペースでも窓を取り付けられるうえ、防犯性もあります。
トイレや洗面室、廊下など、大きな窓を設置しづらい空間に選ぶと効果的です。
また、縦すべり出しは、風の影響を受けやすい構造です。風が強いとあおられるように急にバタンと閉まるリスクもあります。外の天候次第ですが、縦すべり出し窓の特徴として把握しておくこともおすすめします。
上下に開け閉めする「上げ下げ窓」
上下に開閉をする「上げ下げ窓」は、海外で主流の窓です。
洋風住宅との相性も良く、おしゃれでデザイン性のある空間作りにぴったりです。海外では、縦長で格子入りの上げ下げ窓なども見られます。洋風住宅で新築する際は、デザイン性が高まるでしょう。
上げ下げ窓は、全開してもそれほど開口が大きくならずにコンパクトで防犯性が高めです。気密性もあるので冷暖房効率にも期待ができます。
開かない窓「FIX窓」
扉の開閉がまったくできないのが「FIX窓」です。「はめ殺し窓」とも言います。
扉が開かないため、採光を高める、眺望を良くする目的で選ばれることが多いです。“開かない窓”ですから、防犯性や気密性が高いのもメリットと言えるでしょう。
開閉をしないため、観葉植物などを飾ったインテリアも楽しめます。
新築では、キッチンや階段などの高窓にFIX窓を選ぶ方も増えています。玄関や廊下、トイレなどの暗くなりがちな空間の場合、一箇所だけでもFIX窓を採用することで明るい印象にできます。
外からの視線が気になりそうなときは、光は採り入れつつも視線をカットできる“すりガラス”にするとプライバシーも守れます。
大き過ぎるFIX窓の設置は慎重に考えることが必要です。大きいため、眺望や採光性は高いですが、通気ができずに失敗に感じるケースがあります。取付位置や大きさには注意しましょう。
まとめ
新築では、引き違い窓が根強い人気です。
そのほか、今回ご紹介したようなすべり出し窓や上げ下げ窓、FIX窓も空間ごとに一部取り入れる方もいらっしゃいます。
窓には、空間を彩るデザインを高めるほか、「光を入れる・通気のため」といった機能性も大切です。
空間に合わせて、窓の種類やデザイン、レイアウトを考えてみませんか。
山梨のデイクの家でも、新築の窓に関するご相談をお受けすることがございます。
お客様のご要望もお聞きしつつ、窓を取り付ける方角や隣家からの見え方、風がどのように流れていくかなど最適なプランをご提案いたします。
お気軽にご相談ください。