【中古戸建検討中の方への諸注意】
#建物 2023年7月9日(日)
中古住宅について
新築住宅の相談に来たけど、中古購入&リフォームも考えている・・・
あるあるの相談内容です。
僕も過去中古住宅、中古マンションの売買取引は何度も行いましたが、中古物件をおススメする場合と、しない場合とハッキリ分かれます。
シンプルに 安く済ませたいから中古住宅にする というのは良い判断とはいえない場合が多いです。
古い建物ほど直すのにお金がかかるし、「予算の都合で直さなかった(せなかった)箇所」はかならず将来直す事になります。
その時期にリフォーム費用を現金で用意出来なければ、リフォームローン等を借りるしかありません。
*注意ポイント*
住宅ローンを払いながら将来のリフォームに備えて適切な費用をキッチリ貯蓄出来るか??
10年後の為に500万円貯めようと思ったら毎年50万円。
毎月4万以上、リフォーム専用貯金です。
結構キツイですよね。 。
そもそもそんな余力があれば、最初から新築にするよ・・・となるんじゃないでしょうか。
なので現実には 住宅ローンを払いながらリフォームローンを払う ・・・なんていう生活になりうるわけです。
仮に新築住宅で3,000万円を金利0.5%、35年(420回払い)で毎月の支払に換算すると・・・
毎月77,875円です。
では次、
1,300万円の築40年の中古物件に500万円の中規模リフォームをかけた合計1,800万円を同条件で借り入れた場合の支払額は・・・
毎月46,725円です。
そこに10年後、気になっていたけど購入時に手を付けなかった外壁、屋根、風呂がいよいよダメになり、
さらに500万のリフォームローン(120回払い、金利1.9%)を組んだとすると・・・
毎月45,783円です。
46,725 + 45,783 = 92,508円を支払う期間が10年間 続きます。
あくまで一例ですし、支払いが被る期間は限定的なのでデメリットだらけかどうかは個々違いますが・・・
とはいえ、毎月を安く済ませたくて中古住宅にした購入当初の目的が果たせたと言えるでしょうか?
*追記のデメリットになりますが、既に住宅ローンを組んでいる場合、さらに高額なリフォームローンを組みたいとなると、十分な所得がないと「返済比率オーバー」とされ審査に通らない事も考えられます*
(*_*; うーん難しい。
結論
安易に「安く済ませたいから安いものを買う」のはどんな買い物でも失敗の元。メリットとデメリットを十分に理解・認識して決断する事!