賃貸?持家? 賃貸の裏事情①
猛暑・酷暑日が続きます。。。
連日、店舗前を熱中症患者搬送と思われる救急車両がひっきりなしに走り回っております”(-“”-)”
さて、今回からお話しするのは「賃貸借物件」について。
僕自身、以前は賃貸管理会社に勤務していた為、表には出ない裏事情も知識・経験として持っております。 (あまりに深い裏事情は語れませんがご容赦下さい)
現在、家づくりを考えようか?このままの生活を維持しようか?と悩み始めている方の大半は賃貸物件にお住まいなのではないでしょうか? (または団地)
民間賃貸物件と団地では扱いがかなり異なる為、今回は民間賃貸、つまり一般的なアパートやマンション、戸建借家を対象としてお話をします。
ごく普通の賃貸物件に入居するには、それなりの初期費用がかかるのはご存じの事と思います。
いわゆる「敷金・礼金・前家賃・仲介手数料・家財保険・その他(鍵交換代等)」ですね。
このうち敷金・礼金・前家賃・仲介手数料については、一般的にはその物件の毎月の賃料相当となりますので、例えば「敷金2・礼金1」の物件の場合、家賃が6万円の物件であれば
敷金12万、礼金6万、前家賃6万・仲手6万+税 がかかる訳です。 その月の1日に入居した場合で 必要経費30万円ですね。 これに家財保険や鍵交換等、+αの費用がかかります。
*月の途中の場合はさらにその月の日割り賃料なんかも加算されます*
引っ越し業者を依頼したり、家具家電を一新、または追加購入したりした場合、50万円以上の出費となります。 結構な額ですね( ..)φメモメモ
近年では敷金礼金ゼロのダブルゼロ物件等が増えてきていますが、ほとんどは築後10~30年経過した古め、何らかの事情でなかなか入居が決まらない人気薄の物件等です。
好条件で決まる物件はわざわざ安くしませんから。。
さらに、2000年代半ば頃から「保証会社の審査」が必須の管理会社が急増、業界では常識化しつつあります。
これは旧来の「保証人」に変わって、信販系の貸金業者等がその入居者・契約希望者の信用情報を調査し、家賃の支払いに問題がないかどうかを判断、審査に通過した方のみを入居させる方法です。
僕自身も散々体験しましたが、旧来の人を立てる保証人はあまり役にたたない事をオーナー(貸し主)側と、物件を管理する不動産会社側は身をもって知っているんですね。。
保証人での賃貸借契約の場合、借家人に家賃の滞納や何らかのトラブルがあって、本人だけでは解決出来ない場合、保証人へ話を持っていくわけですが、「おれは知らん」「忙しい」「覚えがない」「もう縁を切っている」「勝手にハンコを押された」等々、あらゆる理由を駆使して責任を取らず、もっといえば関係性を持とうとしません。
裁判すればいいのですが費用はかかるし時間もかかる。精神的負担も多く、そう簡単ではありません。 双方、すごく嫌な思いをします。
そこで、最初から入居審査を少々厳しく出来、万が一の際は会社が保証をしてくれる「保証会社」を介入させるわけです。
(家賃の支払いが2~3か月連続して滞った場合、保証会社が家賃を支払ってくれますが、借家人の債務が消えるわけではありません。今度は保証会社へ延滞金や手数料を加算された賃料相当の支払い義務が生じます。 金融業者ですから催促・督促は厳しく、民間賃貸管理会社のように甘くありません)
入居審査は年々厳しくなる傾向にあります。 多くは信販系カード会社が審査するので、過去、金融系のトラブルがあった場合等、程度にもよりますがまず審査が通りません。
ここでワンポイント。 今現在、居住形態は賃貸でOK!としている方は多いと思います。 特段何が悪いわけでもありませんが、
問題となるのは年齢です。 住宅ローンの場合、最長35年、80歳の誕生日前に完済する事が絶対条件なので、45歳になった瞬間35年のフルローンは組めなくなります。
45歳を過ぎた時から、34年、33年、32年・・・と返済可能期間が短くなっていくわけですね。(返済期間が短くなれば毎月の支払額は上がります)
いやいや、今は賃貸の話でしょ?ごもっともです。 こっからです。
賃貸の場合、40歳でも50歳でも一定の条件と審査をクリアすれば入居は出来ます。 きちんと働いて定収入があれば何も難しい事はありません。
新しい、きれいな物件に入居出来ます。
しかし、50歳を過ぎて60歳、70歳になったらどうでしょう? 今のような収入をキープ出来ている保証はあるでしょうか。
新たな物件へ引っ越しをしたくなった(せざるを得なくなった)場合、60~70歳代のシルバー世代が簡単に保証会社の審査に通るでしょうか?
保証会社も挟まない、昔ながらの保証人を使った入居審査の甘い物件ならば可能かもしれません。 ただ、そういった物件は一般的な募集条件では満室にならない、つまり人気の無い「誰でもいいから入居してくれ~」的な物件になる事が簡単に想像出来ます。 (当然上下左右の隣人もそのような人が住んでいる確率が高い)
そして、肝心の保証人って立てられますか?? 当然年齢的に両親は不可能、我が子に頼むか、親族知人を頼るか。。どれも抵抗がありますよね”(-“”-)”
なにより、今まで何十年も懸命に働いてきて、ようやく仕事がひと段落出来る年代に差し掛かるというのに、築30年、40年の旧型アパートに住みたいと思えるでしょうか。
今の生活は一生は続きません。 40~50代まではよくても、ちょっと想像力を働かせてみると、こんな未来が見えてくるんです。
なので、住宅ローン期間をMAXで借り入れが出来るリミットが近づく40代になると、慌てて住宅ローン相談に走るケースが多いんです。
余談ですが、賃貸会社や貸主側は、一般的には高齢者(特に単身)に部屋を貸したがりません。 (わずかですが高額なシルバー専門物件はあります)
孤独死・・・というワードはよく目にしますよね。 実際に年間何件もありますし、死後数か月して悪臭と腐乱状態で発見、そんな物件や部屋はイメージガタ落ち。
大幅値引きをするか、それでも借り手はつかないし、正常に賃貸経営していけないからです。
高齢者賃貸 で検索すると山ほど問題記事が出てきます・・・
全国宅地建物取引業協会連合会の参考記事 → 2018年12月、会員に対して高齢者への賃貸住宅の斡旋に関する調査を行った。
それによれば、高齢者への斡旋を「積極的に行っている」と回答した事業者はわずか7.6%。
「諸条件により判断している」が56.1%、「消極的」が11.5%、「行っていない」が24.8%と、高齢者の入居に対して前向きでない回答が大半を占めた。
本日はここまでとします($・・)/~~~
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