新築か中古か・・・①
#建物 2020年7月11日(土)
梅雨ど真ん中。
よく、ど真ん中とか、どストライク、どえらい、ど根性、等・・・物事の頭に「ド」をつける言い回しを皆様普段から使っていると思うのですが、
この「ド」の語源、ご存じですか?
歴史はだいぶさかのぼり、約100年前のイギリス海軍で「ドレットノート」という戦艦が建造されまして、サイズ、速力、航続力、主砲の威力等、今までのあらゆる国籍の戦艦をぶっちぎる高性能を誇ったものでした。 当時の戦艦の概念を一気に変え、列強各国に衝撃を与えた超兵器だったのです。
それ以降、アメリカや日本、フランス等、強い海軍力を持つ国はイギリスに負けないように、次々と新型戦艦を建造し始めます。
そしてドレッドノートと同等の性能を備えた戦艦を「ド級戦艦」さらに高性能な戦艦を「超ド級戦艦」と呼んだそうです。
この「ドレットノート」の「ド」こそ、サイズや性能だけでなく、通常の概念を超えたような言動や考え方にまでいつしか使われるようになっていったのです。。。
さて余談はここまで。
我々は建築事務所であると同時に、宅建業者でもありますので、よくこんな質問を受けます →→→ 新築か中古か、どっちがいいの・・・??
明確な回答はありません。 所有するご家族の構成、資金力、年齢、エリア等の諸条件により、ベストなものはまさに十人十色の為、
正確なアドバイスをするにあたっては正しい情報を出来るだけ多くいただく必要があります。
はっきりと言える事は、中古住宅と一言で表しても、その種別は多岐に渡ります。
大きく分類すると・・・
①リフォームベース ②再生住宅 ③築浅物件
の3種類。
本日はこの①リフォームベース物件について少々お話致します。
文字通り、大半がリフォームが必要な古めの住宅がメインとなり、築年数は25~40年前のもの。 エリアにより土地相場が異なるので簡単にひとくくりには出来ませんが、
平均的には1,000万を中心に推移します。
中には50年以上前のものもありますが、その場合「古家付き土地」として、建物部分は解体前提(無価値)の物件として扱われる事が多いでしょう。
低価格な為、不動産屋への問い合わせもかなり多いカテゴリーです。が、そのまま住みだしが可能な物件は極わずかなので、相応のリフォーム、または大幅なリノベーションが必須となります。
どこまでをリフォームするかはその物件の現況状態や購入者の希望・好みで様々です。少なくともバス・トイレ・洗面・キッチン等、主要な水回りを直すとなると300万円~はかかるでしょう。
1,000万以下の物件などはそれだけ直す箇所も多くなりがちなので、物件本体の価格以上にリフォーム費用がかかるケースも珍しくありません。
なので、古めの戸建の購入を考える場合、「実際に健全な生活を送る為に必要な修繕費を考慮した取得価格」まで想定しなければなりません。
動くかどうかよくわからない激安中古車を購入するのに似ています。 自分で直せる技術があれば問題ないでしょうが、整備屋にお願いするとなると結局普通の中古車を買うのと同じになるかもしれませんよね。
ただし、自分の好きに(物理的に可能な範囲で)カスタマイズ出来る魅力があり、取得価格の安さと合わせてリフォームベースの良いところです。
また、1981年6月より以前の建築のものは現在の建築基準法に沿った耐震基準を満たしていない、いわゆる旧耐震基準での建築の為、安全性にも不安が残ります。
現在の建築基準に適合しない場合、フラット35の融資条件を満たさない為、現金一括での取得か、一般の金融機関で住宅ローンを組む方法しか選べないので資金調達の手段も限定されます。
購入と同時にある程度リフォームしても、リフォームをしていない箇所から着実に不具合が出てくる為、定期的にあちこち直さなければなりません。
リフォームローンは住宅ローンに比べて金利も高く返済期間も短いため、家とともにこれから長い人生を送る若年世帯(概ね40代以下)にとっては、住宅維持にかかる生涯総支出で考えると、結局新築住宅取得と同等の費用がかかる事もあります。
次回は②再生住宅について・・・
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